「俯瞰で見る」の違和感

こんにちは、rincoです。

ずっと気になっていた「俯瞰(ふかん)で見る」という言い回し。

テレビのコメンテーター(しかも芸能人ではなく知識人枠で出演されている方)なども使われていて、よく耳に、あるいは目にするのですが、違和感がありすぎて気持ち悪くありませんか。

違和感の一つが重複表現

辞書で「俯瞰」の意味を調べると、「高い所から見下ろし眺めること」とあります。

「瞰」が「見下ろすこと」という意味なので、「頭痛が痛い」などと同じ意味的な重複です。

ですので、シンプルに「俯瞰する」でいいのです。

どうしても「見る」を付けたいなら、「俯瞰的に見る」と「的」を付けることでしょうか。

違和感のもう一つは「で」という助詞。

俯瞰は先に述べたような意味です。

「俯瞰して見る」なら、まだ理解できる誤用ですが、「俯瞰で見る」の「で」はどこから来たのでしょう。

これはあくまでも推測ですが、「広い視点」という意味で捉えているのではないかと思われます。それなら、「で見る」と続いても違和感はないので。

「俯瞰で見る」という言い方をしている人に出くわしたら、聞いてみたいと思います。

私も完璧に正しい日本語を使えているわけではありませんが、言葉や伝える相手によっては、意味を取り違えて覚えていると要らぬ誤解を生むこともあります。そして恥ずかしいです。「無知の知」ならぬ「無知の恥」です。

今回取り上げた「俯瞰」は、誤解を生むようなことはなさそうですが、私のように違和感を覚える人は少なからずいるので、気を付けてくださいね!

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